ちいさな親切(;つД`)世は情け

■昔、会社に入りたての頃、深夜に会社のコピー機のA4用紙が切れた事があった。
運が悪いというかなんというか社長の虫の居所が悪かったか「今すぐ買って来い!」とどやされて朝に近い深夜にコピー用紙を求めて徘徊する事に。

■A4のコピー用紙というものは意外と無いもので色々なスーパーを回っても置いておらず、一番有望な隣町の深夜までやっている100円スーパーに行っても50枚のB5しか無かった(;´Д`)
そうだ、コンビニのコピー機の紙を売ってもらおうと思い、コンビニに行き、いつも弁当の箸やフォークを入れ忘れくてくださるボンクラ店員に頭を下げて頼んでみると「売り物じゃないからとやんわりと拒否された。」
少し食い下がったですが「POSに入ってないからめんどい」とかでやっぱり拒否。

■そういう事で打つ手ナシでボショーン(´・ω・`)としていると店内でやりとりを見ていたと思われるおじさんが声をかけてきた。

■「少し歩くけどウチの事務所にあるからおいで」という言葉に甘えて着いていくと牛乳屋さん。
配達前の忙しい時間を割いてそのおじさんにA4用紙を20枚ほど分けて頂き、本気で助かったので寸志を渡そうと思ったら「いいよ、困った時はお互い様だから」と辞退された。なんかコンビニの自分はよっぽど必死に見えたみたい。とにかく人の情けが身に染みた。

■ーそんな事があってそういう人が困ってる時はできるだけ助けようと心に決めた自分。それがおじさんに対しての恩返しだと思ったからだ。

■チャンスは数年後のあるいい時間にやってきた。
コンビニでご飯を物色していると、女の子が「コピー機の用紙ありませんか?」と飛び込んできた。
案の定断られて困っているようだったので「あの時のおじさんの恩を返すのは今しかないヽ(`Д´)ノ」と声をかけてみた。

「少し歩くけどウチの事務所にコピー用紙があるからおいで」

…すると一瞬ぽかんとしていた女の子はすぐさま困惑の表情を浮かべ「い……いえ結構です」とあわてて去って行った。



…………………(゚Д゚)……

もう親切なんてしないなんて言わないよ絶対(;´Д`)死のう。すぐさま死のう。