5秒(`ー´)

■高校時代、漏れは電車で学校に通っていたんだけれども登校時はいつも同じ電車、同じ椅子に座って通学していた。
いつも35分間退屈の極地を体感しながら同じ風景を眺めつつ登校していたんだけど、そんな事を2年間続けていたある日、ある踏み切りで女の子がいつも同じポジションで電車待ちしている事に気づいた。
…ショートカットでほっぺたが赤い子。(くらいしか覚えていない)
制服の特徴から友人が言うには山のふもとの集落から線路を挟んだ向かい側に通学しているであろう公立高校の子らしい。

■「いつも同じ場所に居る几帳面な面白さ」とこの電車登校の35分間の恐ろしくヒマさも手伝って、毎日それとなくその子を「ああ、今日もそこにいるな」程度の確認をするのが日課のようになった。

■しかしながら3ヶ月たつとやっぱ飽きる。同じ場所に居るだけだから(;つД`)
それもあり、ある日「まあ、面と向かってる訳じゃないしだからな」とばかりにいたづら心が手伝っていつも石のようにボーっと電車待ちをしてるその子に手を振ってみたらその子は(゚Д゚)という顔をしていた。
ちと愉快だった。
そんな事も忘れてた次の日、その踏切でその子と遭遇すると今度はその子が手を振り返してきた。
予想外の反撃に今度は漏れが(゚Д゚)となった。

■で、その日以来、電車が踏み切りとすれ違う5秒程だけれどその子と変な挨拶がはじまった。
漏れのほうは毎日「よっ!」と手で挨拶したりテンション高い時は馬鹿高校生らしく変な顔したり。
その子は軽く手を上げたり連れの子や仲間が居る時は目で追ったり笑顔で返したり、だった。
でも、今思うとあの頃は絶対にテレパシーがあったと思う。「髪切った?」「うん、髪切った」みたいな事をあの5秒で会話してたから。
雨の日や雪の日もその子はいつもそこにいて漏れもそこにいて1年ちょっとそういうことが続いた訳なんですが結局、漏れが高校を卒業して大阪に出てしまったりゴタゴタしてその「挨拶」はしゅうりょう(;´Д`)

■…のですが、半年くらいたってパスポート更新の為に帰省して大阪に帰る際に「いつもの時間に電車」に乗り、「あー半年なのになつかCヽ(`Д´)ノ」とかおもっていたらあの踏み切りで彼女に再開。(どうも一つか2つ下みたい)

漏れ:(゚Д゚)!!元気か!
彼女:(゚Д゚)!!元気だ!!

みたいな感じでこれが彼女と話した最後だった。

■で、帰省してその電車に乗った際にあの踏み切りの全く変っていない光景を見てふつふつとそういうほほえましい事があったのを思い出した(;´Д`)

あれからもう凄い年数が経過した訳だがあの子は元気なんだろうか。
きっとあの笑顔で笑ういいお母さんになって向こうに見える集落のどこかで幸せに暮らしてるんだろうな、と思った。


■それに比べてこの漏れは(;つД`)ペドで魔改造して幼女好きでさくらたんの制服を買って何するつもりなんだ(;つД`)死のう(<全部ダイナシだ)